☆3月の例会

3月25日(日)の例会報告をさせていただきます。

10:00〜12:30 『勇気づけの歌』の抄読会を行いました。今回、自助グループに初めて参加される方4名を含めて、合計9名が参加しました。
 それぞれがエピソードを出しながら、自己紹介をしたあと、勇気づけの歌の初めの6章を朗読しました。各人の感想をのべたあと、ある人のエピソード(娘さんとの話)について検討しました。
ロールプレイをしながら、ブレークスルークエスチョンを使いながら、代替案を考えて、再度ロールプレイをしました。娘さんの良いところも一杯見つけられて、陰性感情もおさえられ、賞罰を使わずにお願いできそうな様子になりました。

昼食は、近くのスペイン料理屋でランチを頂きました。
横浜の話や、モンゴルの話で、いろいろ盛り上がりました。

14:00〜16:30 カウンセリング練習(2ケース)を行いました。参加者は、13名と大人数でした。
1ケース目は、奥さんとのやりとり、2ケース目は、娘とのやりとりでした。
2ケース目が私のケースでしたので、それについて紹介します。

家族構成;私、妻、娘8歳、息子2歳前
午後10時過ぎ、娘が息子のおもちゃの車に乗って、「背中を押して」といってくる。(感情-1)
(10回といってきたが、もう遅いから、5回まで、と返事した後)
私は、背中を押してやって、娘は車でリビングから廊下を走って喜んでいる。
2回ほどしたときに、息子が「さとくんも」といって、自分の小さい自転車をだそうとするが、ひっかかってとりだせなかったので、私が手伝って、自転車をリビングにだしてきた。
すると、車に乗っていた娘が、その自転車にまたがった。(感情-3)
私は、「こら!」といって、娘の背中を叩く。
娘が、「あー!」といって怒る。(感情-3)
私が、「ゆきはその車乗ってるんだし、自転車はさとしが乗るんだから!」
娘が、「さとくん、自転車貸してくれないもん!」(感情-4)
私が、「もともと、その赤い車も自転車もさとしのものだろうが。(ゆきが)両方使うのは許さん!」
娘が、泣いて寝室にひっこみました。(以下、略)

エピソードを相談する前は、私は、娘の背中を叩いたところが対処行動で、娘が自転車にまたがったところを、ライフタスクとして、「娘が自分だけパパを独占するのではなく、息子も平等に遊ばせてあげるべき」といった「平等」性にこだわってしまったかな、そこを譲る気はないけど、叩く必要はなかったよね、などと自己分析をしていたのですが、、、
カウンセラーは、最初の背中を押してのところが、ライフタスクととって、私が背中を押す、のを対処行動ととりました。感情-1は、うっとうしいでした。

仮想的目標は、「あ-、楽しかった、これからは10時前に寝るようにするね、あとはパパの好きなように過ごしてくれたらいいよ」でした。
この目標については、協力的か、競合的か、については、競合的ととって、ライフタスクの時に何を考えていたか、と言う話へ。
思考は、2つあって、「もう10時過ぎているんだし、早く寝ろよ」>「4月から小学生3年になるのに、こんな幼稚な遊びするとは。もうすこし知的な遊びなら喜んで遊べるのに」でした。
なかなか私的感覚がでにくかったのですが、プラスは、一人の時間が大事、マイナスは、一人の時間を邪魔される、でした。

ここから、代替案がすぐにはでず。。。
そのときに、ブレークスルークエスチョンの「子どもに何を学んで欲しいですか?」という質問があり、「10時までには寝て欲しい事」というのがでました。「それを学んでもらうために工夫できることは?」ということで、「もう10時を過ぎたので寝る時間です。といいながら、背中を押して、そのまま寝室へ連れて行く」というものでした。
そうしたら、娘が抵抗しそうかなと思ったけど、、、そこで折れずに、きっぱりとするのが、勇気づけなのかな、とおもいました。

「やさしくきっぱりと」という育児で、私は、娘のことをうっとうしいと思って、「やさしく」が足りないのかと思っていたら、「きっぱり」も足りなかった、ようです。

感情-3の方をとらなかったのは、論理がかわりそうなこと、最初の-1をひきづっていなければ、「叩く」までの行動はとらなかっただろうから、そちらをとるのでいいだろう、という結論になりました。

あとからの追加意見では、「娘と遊びたい気持ちはあるよ。10時過ぎたから寝ようね」(でも、をいれると拒否された感じがあるので)とか、「10時過ぎたから寝る時間だけど、1人で寝る、それとも、一緒に寝室に行ってなにかしながら寝る?」(選択肢を与える)
「10時までに寝る代わりに、朝早めに起きてなにか一緒にする?」(お互いに譲り合う)などがあがりました。

最後の提案が、娘が賛成しそうな案かな、と思います。冷静に相談しようと思います。


☆4月の例会
 4/22の例会報告です。
 夏のような暑さの中、クーラにも助けてもらっての例会でした。
 女子力の強い方が欠席された上に、男性6人、女性3人というおじさん色の強い中でカウンセリングの練習を2件行いました。

 最初は私がカウンセラーをやらせて頂きました。職場でのやり取りでしたが、クライエントの方の職場の仲間の良い点に気づく力がすばらしく、そのおかげでこれからも仲良く働いていけるような代替案にたどり着きました。クライエントの方がとても協力的で本当に助かりました。有り難うございました。
 ギャラリーからたくさんの励ましも頂きましたが、ダメだしも頂きました。ダメだしを振り返ると、これが私が学んだことですが、クライエントさんのことではなく、自分のことを考えるとカウンセリングはだめだということでした。
具体的にいうと、職場でのやりとりというのは私はとても苦手で、自分にあまり経験がなく、そのエピソードを聞いた時、「苦手感をだしてはいけない」とか「スマートにやりたい」という考えがありました。そうすると、そのエピソードを十分に吟味するのではなく、素通りしてしまっていました。結局そのことがすべてで、代替案もクライエントさんに考えてもらうというよりは、かなり操作的にしてしまった感じが自分でもあり、もっとクライエントさんに話をしてもらう、自分はへっこむということが大切だと思いました。
 もう一件は高校生と父親とのやりとりでした。こちらもパセージリーダーをされている方がカウンセラー役をされて、とても丁寧に、話を聴かれて、とにかく最後までたどり着きました。
 大人になった子どもとどうつきあうかと言うテーマをシェアリングの時に話し合いました。お恥ずかしい話ですが、私には大学生の娘がいて、地方の大学に行き、一人で下宿生活をしています。娘が出て行ってしばらくは(今も?)悲しくってなんか変だったのですが、たまに(本当にたまになんですよ!)メールをくれるのですが、それがどれほど自分を勇気づけてくれているかに自分でも驚いています。そして、彼女が送っている生活は当たり前ですが、もう一人前の大人の生活なんです。私よりりっぱに社会にコミットしているかもしれません。こんな彼女に私は「ああしろ、こうしろ」と言っていたのかと思うと,自分が恥ずかしくなります。これからの社会の主人公は彼女達なんだ、彼女達の価値観がこれからの世界をつくるんだ。そう思うと、彼女への接し方を変えなくてはならないなと自分で考えています。「パパは寂しいから、もっと電話とかしてよ」とかいう子ども同士みたいなつきあい方(書いてて恥ずかしい)ではなく、できれば、未来の主人公である娘から「ねえパパ、どう思う」と必要とされる大人でありたいと思います。それを目指して日々修行の毎日です。


☆7月の例会
午前中は、男性2名、女性6名の8名の出席者でした。

出席者の方が、それぞれエピソードを書いた上で、勇気づけの歌のうち、19番から23 番まで朗読し、そのなかで、感じたこと、思ったことを話しました。

そのあと、出席者の一人のエピソード(姉妹の会話)をとりあげて、みんなで話し合い しました。

今回は、ブレイクスルークエスチョンの方法を使って、代替案を考えました。
すると、以心伝心的な姉妹のように、言葉少なめなやりとりですが、相手の意思を尊 重しながら、協力的にすすんでいく内容になりました。

午後は、エピソード分析を使ったカウンセリング演習をしました。
男性3名、女性3名、計6名の出席者でした。
カウンセラーは男性(初カウンセラー演習)、クライアントは女性(ベテラン)で進めま した。

クライアントの自宅の、洗面台の排水が流れなくなりました。よく見ると、洗面台の ゴミ取りの、さらに下の排水口に、葉っぱが詰まっていたのが原因とわかりました。 そんなことをする人は、その家には末子の息子しかいないとおもい、そのことについ て、息子と会話した内容をエピソードとして、話されました。

エピソードを最初に話されていたときは、息子の回答について、わざと(洗面所でゴミ 取りを外して)靴を洗ったのではないか、そのことを認めず、言い訳しているのでは、 と思い込んでいたようでした。

ということで、仮想的目標について、話をしていましたが、カウンセラーが、途中で、 エピソードの周辺情報をいくつか質問した段階で、クライアントがご自身で、「息子 が、晴れた日に、水遊びをして、落ち葉等が付いて汚れた靴を、洗面台で洗っただけ だ。外にも洗い場はあるが、洗うグッズがない。風呂にグッズはあるが、洗濯物があっ た。そのため、洗面台の利用も致し方ない。その時に、偶然、ゴミ取りの下に葉っぱ が入ってしまっただけで、失敗だったのかな」と気付かれました。

さらに、ホワイトボードに書かれた、息子さんの話しや行為について
・汚れた靴を自分で洗っていた
・靴を洗った跡が気付かないくらい、綺麗に後片付けをしていた。
・親の質問に対して、的確に、正直に答えていた
・詰まらせた事を謝っていた
・次回から気を付けると反省していた
と、息子さんの適切な側面にたくさん気付かれました。

最後にクライアントは、いい息子です。とおっしゃっていました。さらに、前にもこ の様な事(息子を犯人と決めつける)があったとも、おっしゃっていて、私の方が、息 子の話を聴いていないのかもしれない、とおっしゃっていました。
今後は、先入観無く、話を聴かないと、とのことでした。

初カウンセラー演習は、ベテランさんの助け船に乗って、自走していない感じでした が、何とか終了しました。

感想戦をした時に、「野田先生は、エピソードを味わってからでないと、動かない」、 「代替え案を出していないから、代替え案を出すまでやったらいいのでは」等のお話 しを頂きました。


☆9月の例会
9月24日の例会の報告をさせていただきます。
先月までの暑さがうそのように涼しくなってきました。

午前
参加者は男性8名 女性7名  計15名でした

10:00〜11:00
はじめて参加される方もおられましたので、ひとりずつ自己紹介とエピソードを話されました。
そして「勇気づけの歌」をみんなで読みました。

11:30
それぞれのエピソードをもとに2人1組で相手と、自分の良い意図を見つけ、話し合いました。
その後、みんなのエピソードのうち2件を全体でシェアし、話し合いました。
たまたまその1つ目を、私のお相手だった方が皆にシェアして下さり、 私がなかなか思いつかなかった、相手の良い面、良い意図を皆さんが次々と出していかれました。
二人で話していてもなかなか出せなかった「良い面」」も、 一人よりも、二人で、二人よりもみんなでシェアした方が、たくさんのいい知恵が浮かぶ体験をしました。小人数では体験できない貴重な体験だと感じました。

お昼ごはんは、「シナモ」さんでイタリアの料理をおいしくいただきました。

午後(14:30〜17:00)は カウンセリングの勉強をしました。

1つ目は3歳の息子さんを持つお母さんのお話。
他の子が遊んでいる方へ向かって
息子「うるさい」
母「○○くんの方がうるさいやん」
息子「だってうるさいんやもん」
母「○○くん」
息子「うるさい」

みんなの前で、突拍子もないことを言う息子さんに、周りの人たちに配慮をするあまり、お母さんが「また…」と陰性感情を出されるお話でした。
まだ3歳という年齢から、不適切な行動ではなく、息子さんはみんなに、「伝えることができる喜び」をかみしめて発言しているのではないかとのご意見もありました。
最初のお母さんのセリフを、みんなの前でいわない方がいいことは、まわりに聞こえないようにヒソヒソと「そうだよね、うるさいよね」と長男さんに伝える、という代替案が出ました。
人前で大きな声で言わない方がいいことは、このように言って学んでもらえたらいいのでは、ということを、お母さんに実践してもらうこととなりました。

2つ目は私が初めてカウンセラーをしました。

長女さん、次女さんの姉がいる小5の長男さん
塾を以前に休んだことがあり、その日も体調不良で塾までは行ったが戻ってきたと報告する長男さん。
次女さん「○○くん、塾に行ってない」と報告してきたところからのエピソード。

母「○○って今日、塾行ったんだよね。」
息子「うん」(-2)
次女「○○、今日塾行ってないでしょ?」(-1)
母「行ってないなら、『行ってない』と言ってくれたらいいのに」
息子「だって言ったら『えーっ』とか言うでしょ」(-2)
次女「うそをついたほうが、もっと『えー』じゃん」(-1)
母「今度からちゃんと言ってね」

塾を休んだ本当の事をおっしゃらない息子さんのお話でした。
最初のセリフを、お母さんが知っていることをありのままに伝えること、その後、息子さんからのお話をしてもらうことがいいのでは、という代替案が出ました。
実際にロールプレイで行ってみました、結果はうそをつき続ける息子さんが出てきてあまり効果は感じられなさそうな様子でした。
長男さんは、前回同じように休んだ時に「連絡をしないと迷惑がかかる」ということを学んだ体験があり、今回はしっかりと当時の失敗を生かしてご本人が塾へ連絡をとり、補講の日まで決めておかれていたという面がありました。
息子さんがうそをつくことが不適切と当初感じられていたお母さんは、以前の事例の経験を含め、もっと息子さんからお話を聴いてみることを実践されるとのことでした。

カウンセリングの振り返りでは、まず3人の会話のエピソードは複雑になる、とのお話をいただきました。
また、対処行動をとりだしてから、ライフタスクをとるという以前に学んだことを改めて教えてもらい、手順さえも正しくできていないことに気づけました。
他には、兄弟構成からお姉さん2人がいる息子さんの傾向も学んでおくことも大切とのアドバイスもいただきました。

私は、手順をしっかりと体得するために数をたくさんこなすことが大切だなと感じました。
「カウンセリングをする人!」とお声掛けをいただいたときに、もう少し勉強してから…と自分に嘘をついていることに気づきました。つたなくてもやってみる大切さを体験できました。
ありがとうございました。

☆10月の例会
10月14日例会に参加してきました。

午前
まずエピソードを各自書きまして、、、
初めましての方もあったので、自己紹介をしてエピソードを披露しました。
「勇気づけの歌」を唱和し、7〜11を改めて読み、思い出したことなど話して学び合いました。

そのあと、1人の方のエピソードを取り上げブレイクスルークエスチョンズで扱いました。
私はロールプレイで相手役をさせていただきました。
事例提供者さんの上司役で、私の人生で未だ経験したことのない立場でしたが、役割としてやってみるとなりきることができて、思いがけないことでした。
不適切な行動の適切な側面を見つけ(たくさん出ました)、伝えたかったことをはっきりさせ、伝えるためにできそうなことを歌から探し、代替案をロールプレイしました。
実はこのエピソードは昨年6月のお話で、ずっともやもやしていたそうなのですが、今も同じ上司が在籍しておられ代替案を使ってみることができそう、ということでした。

午後
カウンセリングと、エピソード分析を1つずつやりました。
カウンセリングでは、カウンセラー役をさせていただき、ブレイクスルークエスチョンズでお話を聴いていきました。
クライアントさんは、話を聴いていくうちにありありと思い出し、それをわかりやすく伝えてくださり、ご自分が伝えたいことも自覚なさっておいでで、〜のときに伝えてみようと思う、言ってくださいました。

私の課題として、
クライアントさんが問題だと感じていることをはっきりさせ、
〜についてクライアントさんにできることを見つけていく方向で良いですか?と目標の一致をして、
最後には、次このような場面があればどのように言えそうですか?とセリフを確定させて実際に言ってみるところまでやる。
ということを言っていただきました。

カウンセリングの基本中の基本ですね。。。
私の話の聴き方だと、カウンセリングではできたけど帰ったらなんやったかな、となるでしょう。カウンセリングで学んだことを身体に染み込ませて帰っていただけるようにする必要性を学びました。
座る距離について。適度な距離を定めて座りましたが、私が乗り出すとクライアントさんは身体を引く態勢になられたのがわかりました。お互いの良い距離を保つことも必要でした。

エピソード分析では、私の話を扱っていただきました。
進行役と書記を決めて、話を聴いていただきました。

仮想的目標に、私が相手役に期待していることがズバリ出ています。
私的感覚に、特にプラスの方に私の処世の理想が出ています。
びっくりしました。
わかっているんです。自分ってこういうのが好みだってわかっているはずだったのに、心底分かってしまった感じです。
好みは同じじゃない相手役だけど、適切なところがいっぱいあって、行動面の目標に向かって暮らしている。リスペクトする。これですね。
私から言葉を引き出してくださってありがとうございました。感謝します。

1日を通して
野田先生はこうおっしゃいました、と言う話を随所で伺うことができました。
ご一緒してくださったみなさま、ありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。

*報告を作成できていない月もあります。

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