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☆1月の例会

【午前の部】

 参加者は6名でした。
 この日は総会がありました。
 そのあと、ひとりひとりがエピソードを発表しました。
 つぎに、『基本前提の歌』をみんなで声に出して読み上げました。そして、みんなで意見を出し合いました。数名から自分のエピソードと照らし合わせて思ったことが挙げられました。それにより、「個人の主体性」、「目的論」などのアドラーの基本的な考えの確認ができました。他にも、読んでいて難しかったところが挙げられ、それに対する意見の交換がありました。今回は、「全体論」について述べられている箇所で、特に(20)について取り上げられました。

 そのやり方を社会や精神に
 当てはめようとさまざま試みて
 結果的にはかえって文明を
 危険にさらす愚行を繰り返す(『基本前提の歌』(20)

 これについては、具体的に世界情勢や医療の例が挙げられ、要素論を社会に当てはめることでおこる不具合について、数名から説明がなされました。改めてアドラー心理学が現代の問題を考えるヒントになるという感想も出ました。

 それから、エピソードが取り上げられました。今回は、私の職場でのエピソードを取り上げていただきました。詳細は控えますが、利用者さんが仕事中に怒って物を投げられたときに、私が対応したという事例です。
この日は、総会があったので、この時点で残り時間が少ないということもあり、エピソード分析ではなく、ブレイクスルークエスチョンズが選ばれました。
まずは、今回の事例について、グループからさまざまな質問がなされて検討が行われました。
 ところで、今年度に入ってから、京都アドラーグループにて、私の職場での事例を多く取り上げていただき、そこで学んだことを職場で実践してきました。まずはその経過を報告させていただきました。
 昨年11月の例会の午前の部にて、利用者さん同士のけんかの事例を取り上げていただきました。その数日後に、「けんかをした時の対応方法」について、職場のチームと共有しました。「けんか」をしているときは、「相手が悪く、自分が正しい」と思っている。だから、その時には話を聞かなくてもよい。とはいえ、陰性感情や暴力を使ってもらうと困るので、その時はお互いを引き離して、落ち着いてもらう。そして、「けんかをせずに協力して仕事ができるか」を質問して、できると応えたらそのようにしてもらう。このような内容を実践してきました。
 以上の報告をしてから、さらに質問があって検討がなされました。本事例の利用者さんの行動にはどのような目的があったのかを知るために、パセージの4-Rの行動の目的の5つの段階を読み上げました。

 1.適切な行動で注目関心を引く
 2.不適切な行動で注目関心を引く
 3.権力争い
 4.復讐
 5.無能力を誇示する (『パセージ』4-R)

 本事例では、2の「不適切な行動で注目関心を行く」が当てはまると思われました。次に、パセージの2-Lを読み上げることになりました。「どんな場合に子どもは不適切な行動をとるのか」という箇所で、数字のついた太字のところだけを読み上げました。

 1.その行動が不適切であることを知らないとき
 2.その行動が不適切であることは知っているが、どうすれば適切な行動ができるのか知らないとき
 3.その行動が不適切であることは知っており、適切な行動も知っているが、適切な行動をしても望む結果が得られないと信じているとき
 4.不適切な行動で注目や関心を得ているとき (『パセージ』2-L)

 一度読み上げただけでは、利用者さんの行動が、どれに当てはまるか、私にはわかりませんでした。グループから質問があって、検討がなされていくうちに、「4」か「2」であろうと思われてきました。「4」である理由は、私が利用者さんの不適切な行動に対して、「長いあいだそばにいる」という対応をしたからです。これによって、利用者さんは注目や関心を得ることに成功していたのだ、ということに気づきました。また、「2」でもあるな、と思いました。利用者さんが不適切な行動をしたときに、それに代わる適切な方法を本人は知っていないと思ったからです。
 つぎに、グループから「相手のよいところと、私のよいところ」が出されました。そして、この事例の時に「相手に学んでもらいたいこと」が何であったかという質問がありました。それは「困ったことがあったら怒らずに職員に伝えることができるようになること」であることが思い出されました。これは、職場ですでにその人と一緒に定めていた本人の課題でもありました。
 そこから、今後、同じような事例があった場合に、どのようにするか、具体的な方法を考えることができました。その方法とは、「興奮して職員に伝えることに代わる方法を、本人と話し合って決めること」です。
 あらためて、『勇気づけの歌』の(20)の歌が大切であると思いましたので、あげさせていただきます。

 相手に学んでもらいたいことが
 なんであるのかしっかり考えて
 どうすればそれを学んでもらえるか
 場合に応じて方法工夫する (『勇気づけの歌』(20)

 さて、今回事例を挙げさせてもらって、不適切な行動に対処するときに、けんかの対処方法のひとつである「話を聞かない」ということに私が固執していて、その他の対処方法について知らなかったことに気づきました。不適切な行動にどう対処するかは、パセージの4-Lにありますので、例会では読み上げられませんでしたが、学習のために書かせていただきます。

 1.不適切な行動の文脈をよく観察しよう
 2.不適切な行動に注目を与えない
 3.適切な行動をしたときに、正の注目を与える
 4.同じ状況での、より適切な行動の仕方を一緒に考える (『パセージ』4-L)

 この報告を書いている現在、例会から1週間経ちました。上記の、興奮して怒ることに代わるやり方を本人と話し合って決める、という実践をすでにさせていただきました。今後も、不適切な行動がみられた場合、どのように対処すればよいのかを、今回学んだことに立ち返って考え、実践していきたいと思います。

【午後の部】

 参加者は5名。午前中からの(総会の)継続審議の後、カウンセリング演習を行い、私が初めてカウンセラー役をやらせていただきました。とは言え、専門の講座をまだ受講していないため、カウンセリングのセッティングでエピソード分析だけ行いました。今回はその感想をレポートいたします。

 まず、エピソード分析の手順や内容を理解するために、何度も練習する必要があることを実感しました。
 基礎講座応用編やパセージプラスで学んだ後、エピソード分析を受けることはあっても、進行するのは一度、昨年受講した特殊講義と演習のグループワークで初めてやったぐらいです。手順も頭に入っておらず、進行を書いたメモを辿るだけで、どう進めていけばいいのかわかりません。もちろん仮想的目標や私的感覚も一人では導き出せず、クライアント役の方や諸先輩方に助けてもらうという始末です。
 今回最も練習の必要性を実感したのは、私的感覚を出していただいた時でした。仮想的目標の中に私的感覚が反映されていないセリフがあり、私は少し違和感を覚えました。ただそれをクライアント役の方にどう質問していいのか、またこの違和感は正しいのかスルーしてもいいものなのか判断がつきません。そこで、中断して諸先輩方に尋ねてみると、下記の通り助言してくださいました。

@仲間として(クライアント役の方と)ずっと接しているが、この方はその私的感覚をお持ちではないように思う。
 → その指摘を受けて、クライアント役の方は「実はその私的感覚(考え方)は奥様のもので、昔から頻繁に言われて自分もそう考えるようになった」と仰いました。
A2種類のセリフに共通する私的感覚があると思われるので、それを質問で導いてはどうか?
 →結局私では思いつかず、先輩が考えてくださった質問をしたところ、クライアント役の方も気づきを得られ、2種類のセリフに共通する私的感覚を改めて出してくださいました。

 以上のことから、つくづく場数と経験が必要だと実感しました。
 併せて、他の方が実習されている時に「自分ならどうするかな?」と考えてみるのも練習になると教えていただいたので、これもやってみようと思います。

 次に代替案を出す前に、相手役さんとクライアント役さんの適切な側面や意図を挙げたのですが、クライアント役の方がたくさん出されていて素晴らしいと思いました。日頃から相手の良い面や意図を考える実践をしていらっしゃるからこそなのだと実感しました。
 今回たまたまクライアント役の方がご自身で代替案を出してくださり、私が導くことはなかったのですが、適切な側面を出すことや、それを使って代替案を考えることは必要不可欠だと思うので、これもしっかり身につけようと思いました。

 最後に、諸先輩方からのご指摘で一番印象に残っているのが
 「自分の意見は自分のライフスタイルに基づいていると知る」
ということです。クライアントの意見はカウンセリングの場においては絶対。私の意見は私の私的感覚で判断しているから相手を裁くことになるため言わないのが原則だと教えていただきました。
 確かにパセージのテキストにも
 「勇気づけの第一歩は、子どもの話に耳を傾け、子どもの考えや感情や意思を理解しようとすること」(9ーL)
 「子どもがそのできごとの本質を正しく理解できるように援助し、それをもとにして、そのできごとに正しく対応できるように援助する」(9ーR)
と書かれています。ついつい自分の意見を言いがちですが、日常生活においてもこのことを常に意識しようと思いました。

 私は京都アドラーグループに参加して3年目になりますが、今回「カウンセラー役をやってみないか?」と言われて最初は戸惑いました。カウンセリングの専門講座を受けていないということもあり、私にはまだ無理と甘えていたところがあったと思います。
 今回やらせていただいて、自分の甘さに気づいたと同時に、毎月カウンセリングを実習できる場があること、そしてその学びを応援してくださる諸先輩方がいらっしゃることは素直にありがたいと思いました。
 カウンセリングの実習をするためにお忙しい中出席されている方々ばかりなのに、今回私のために貴重な時間を使っていただいたことを本当に感謝したいです。
 また、私の実習中、決して口出しせず、終始温かい表情で見守ってくださったこと、そしてできなかったことではなく、できたことやチャレンジしたことに注目し助言してくださったことにとても勇気づけられました。
 貴重な学びと気づきの機会を得ることができて感謝しております。ありがとうございました。



☆2月の例会

【午前の部】

参加者は7名。
初めての顔合わせの方もありましたので、自己紹介と、エピソードをお話しいただきました。
「勇気づけの歌」をみんなで読み上げて意見交換した後、お1人のエピソードを取り上げさせていただくことにしました。

80歳間近のお母さんと暮らしておられる方で、本日、例会に出かけてこられる前のできごとです。
お母さんが叔母さん(お母さんの妹さん)について、言うことを聞かない、と言い続け、(事例提供者さんが)それをたしなめて、言い合いになった、という事例です。
ご了解を得て、エピソード分析をさせていただきました。
結構協力的な仮想的目標が出たのですが、繰り返されている会話だとのことでしたので、「競合的」と取って、私的感覚をみつけることにしました。
プラスの側:相手に任せる、選ばせる
マイナスの側:他人を変えようとする。型にはめて考える(無理強いする)
「お母さんは、日中おひとりで、とても整った暮らしをなさっているんですね。そんなお母さんは、(事例提供者さんが)出かける前、どんなお気持ちなんでしょう。」というメンバーさんの発言もあり、お母さんが、注目関心を引こうとしているのではないか、ということで、パセージテキストを参照しました。
事例提供者さんは、お母さんのよいところについて沢山お話をしてくださり、「この場面で、そういうお母さんにどんな風に言えたと思いますか」とお尋ねすると、素敵な代替案が出てきました。
何を学ばれましたか?とお尋ねすると、「出かける前で時間がなかったとは言え、母の話を聞いてなかったのは私の方なんですね。耳で聞いてたけど心で聞いてなかった。愚痴という捉え方をしていました。叔母のことを考えて出てきた本音で、そこをピックアップしてたら、(自分の台詞も)変わっていたかもしれません。私が人を変えようとしてはいけませんね」とおっしゃいました。

事例を出してくださったことに感謝します。ありがとうございました。

【午後の部】

参加者は5名でした。
午後からはグループによってエピソード分析を行うこととなりました。私のエピソードを取り上げていただきました。

エピソードは、知的障害者施設の職員である私と利用者さんとのやりとりです。この方とのエピソードは、12月、1月と継続して取り上げていただいています。今回は、この方に「空の段ボール箱で頭をはたかれた」という内容です。

さて、エピソードをホワイトボードに書いてもらった時点で、早速みなさんから「会話になっていない」という指摘を受けました。このことは、エピソードを発表するために紙に書いているときに、私自身がすでに感じていたものでした。相手の言葉をきちんと受けずに、相手のことを切り離そうとしている態度が、会話文に現れていました。

次に、感情の点数をつけていきました。もっとも陰性感情が高まったところについては、エピソードの時点で自覚できていました。ところが、陰性感情が高まる以前のところで、小さくずっと陰性感情があったのでした。そのことに気づくことができました。その感情の名前が「うんざり」であることは、大きな気づきでした。

仮想的目標を出していくときに、5点満点に達していないとき、メンバーの方から、「いつもしつこくてごめんなさい」と言われたらどうか、と尋ねられ、思わず笑ってしまいました。ここから、相手に対して「うんざり」しており、相手と自分を引き離そうとしていたのだなあ、と気づくことができました。

今回は、仮想的目標を「競合的」と取って、私的感覚を見つけることになりました。
プラスの側:みんなのことを考える
マイナス側:自分のことばかり考える
おそらく私的感覚を出したのは、今回がはじめてのことだったのではないかと思います。それゆえ、なかなか私的感覚を出すことができませんでした。今後、分析を繰り返していくことで、自分の私的感覚を自覚でき、自分の感情や行動を理解できるということでした。

そして、相手の「良いところ」を皆さんに出してもらいました。素直で意思表示をしっかりとしているところなど、たくさん出していただきました。自分が「うんざり」して陰性感情を持っているときには、相手の良いところをついつい忘れてしまいます。『勇気づけの歌』 の(10)にあるとおり、これからは相手の良い面を見つけ出してそこにしっかりと感謝し喜びたいと思います。

それと同時に良い面見つけ出し
そこにしっかり感謝し喜ぼう
プラスの面に正の注目が
できればマイナス消えていくだろう(10)『勇気づけの歌』

最後に、代替案を出し、ロールプレイをしました。ロールプレイをすると、エピソードの時の私の対応が、「そっけない」ことが一目瞭然となりました。相手役をしてくださったメンバーの方によると、「頭をはたかれて当然」な態度であったとのことです。私自身も相手役を演じてみたら、自分の「そっけなさ」に驚きました。それに対して、代替案を演じるときは、そっけないということはありませんでした。演じながら、「相手の方へ体を向けることができている」と感じました。『勇気づけの歌』では(17)に相当すると思うので引用します。

相手の話をじっくり聴くために
体と心を相手に向けなおし
興味をもって耳を傾けて
さえぎることなく最後まで聞こう (17)

先述のとおり、今回はじめて「私的感覚」を見つけました。今後はしばらく、自分の私的感覚はなんだろうか、ということをテーマにしながら生活をしていこうと思います。

今月もたくさんのことを学ばせていただきました。京都アドラーグループの皆さんのおかげで一歩ずつ成長できていることを実感できています。ありがとうございました。


☆3月の例会

3月の例会は、午前のみとなりました。

女性3名 男性2名の参加者でした。
初対面の方がおられましたので、「エピソード」のシェアに加えて自己紹介をしました。
そのあと、「勇気づけの歌」を読みました。
読んだ後に、自身のエピソードと照らし合わせて気付いたことをシェアしました。

その後私の事例を取り上げていただき、皆さんでエピソード分析をしていただきました。

学生で遠方に住んでいる娘が春休みに就職活動で帰省しています。離れているのでそれぞれの生活様式が異なってきていて、特に娘の食事の事が気になっていました。以前から食べたいときに食べたいものを食べる事が多かったのですが、離れて生活することでより好き勝手にするように私には見受けられていました。

そんな娘との私の仕事が休みの夕方のエピソードです。
娘は就職活動のために別室でオンラインで企業説明会を14時から18時まで4時間ほど受けていました。私は夕飯はお好み焼きにしようと思っていましたので、16時頃に休憩で出てきた娘に確認したところ、とても喜んで「食べる!」と言ってくれていました。
 企業説明会が終わった18時のことです。別室から娘が少し疲れた様子で入ってきました。
私は、お好み焼きの生地をつくり終え、台所で1枚目の片面を焼いているところでした。

娘:(食堂で冷蔵庫を開け、冷ご飯を取り出してレンジの扉を開けて温めようとしながら)
  おなかすいた!ごはん食べる!(-1)驚き 怒り
私:お好み焼きあるで。
娘:もう食べたいし。(-1.5)怒り
私:もうすぐ焼けるんやけど。
娘:おなかお腹すいてるし。(-1)呆れ
私:…まぁ、こっちから食べてくれる?
娘:はーい…。
  (焼き上がりまで、待つ)(-0.5)呆れ

私の対処行動は「お好み焼きあるで」で進めました。
ライフタスクは、娘のセリフの「おなかすいた!ご飯食べる」です。

仮想的目標を考えました。
娘に「あぁ、そやな。お好み焼き作ってくれる言うてたもんな。
   好き勝手言うてたわ。
   青のりとか用意するわ、何か手伝う事ある?
   久しぶりやし楽しみやわ。
   一緒に食べよう!」
…と、言ってもらう事でした。

「競合的な仮想的目標」ととり、私的感覚を出すことになりました。

この時、私が考えていたことは、
「は?何言うてんのコイツ??」
「さっき(お好み焼きって)いうてたよなぁ」
「大丈夫か?(覚えてないの?そんなにお腹空いてるの?)」
でした。

メンバーに「何が具合が悪いの?」と聞かれ、少し考えて、「約束したお好み焼きが出来上がる直前やのにそれを食べずに白ご飯をたべるってどうなんよ、と思います。」と返事をしたら、
また、「なるほど、それはどんなふうに具合が悪いの?」
と改めて聞かれ、「善意を台無しにする」という私的感覚のマイナス、反対側のプラスは「善意を活かす」が出ました。
(仮想的目標や私的感覚を出す際のはじめに、似寄りの言葉を提案いただいたのですが、その時はあまりピンと来ていませんでしたが、結局似たようなものとなりました)

ここで、
「善意と言えば『勇気づけの歌』にも善意が出てきますよね。娘さんの善意って何でしょう?」
と聞かれ、娘の「善意」について少し考える機会をいただきました。
娘は、偏食気味で決まった時間に食事をしないことが多いです。目の前の空腹をお菓子で満たすこともよくあります。私はそのことが気になっていましたし、娘にしっかりとしたご飯を食べてほしいという願いを持っていました。その中「お菓子に手を出さずに白飯を食べようとしてくれていたことや、未だお好み焼きが出来上がっていないことを私に不満を言わすに、自身の食欲を緩和させるために対処してくれていたことなどを出していただきました。
また娘の他のストレングスについてもお話合いを下さり、
「就職活動にしっかり取り組んでいる」
「主張ができる」
「結局親の言う事を聞いてくれている」
など、出していただき
娘と私の関係性の良さや、私のストレングスも出していただき、たくさんの勇気をいただきました。
私の「娘が今すぐに食べるべきものは、当然今私が焼いているお好み焼きでしょう」という執着は既に緩くなっていました。

対処行動の代替案について話し合いました。
メンバーから「お好み焼きを食べてほしい」という私の願いも尊重頂き、「冷蔵庫の中の白ご飯でも、今焼いているお好み焼きでも、どちらを食べてもらってもいいんだけれど、お好み焼きを食べてもらったらうれしいなぁ」という思いを込め、またメンバーの方が焼きあがる具体的な時間を伝えたら?」と提案してくれたので、
「あと3分で待ってくれたら美味しいお好み焼きが焼けるよ。お好み焼き食べてほしいけどどうする?」
と言ってみることにしました。

ロールプレイをして、娘の立場にもなり、4時間も企業説明会をオンラインで受け、出てきたらまだご飯が出来ていない残念さも私が感じる事が出来ました。 娘と対等で平等な関係を感じることができました。

エピソード分析で行為の1つ1つを細やかに分析することや、ロールプレイまで検証する一通りの流れに関わってくださった方から、アドラー心理学のあたたかさを感じたことをお伝えいただき、とてもうれしく思いました。

数日後、娘とこの話になりました。
すると以前の話ですが、私が職場から夜遅く帰って来た際に娘が晩御飯を作ってくれている途中に、まだできていないからと言って冷蔵庫の別のものを食べ出していたことが何度かあったことを娘から指摘されました。びっくりして確かにそんなことをしていたことを思い出し、「結局私も一緒だ…その時娘は何も言わずだったなぁ…」と少し恥ずかしくなりました。

人の善意は必ずあると思い、日々を過ごしたいと思います。


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